企画と企み...前編

俺が一年貯めると言った中には色んな意味をもっていて、例えばそれはパフォーマンスの事だったりもする。
前回このブログでも紹介した「Gulliver Get」の記事でも少し書いていたんだけど、俺はバンドを組んでいた。
解散したと伝えていたバンドなんだけど、実はそんな事はない。 たかだか一匹減っただけだ。
現在活動中のバンドの事は深くは言えないけど、今俺の中で一年越しに企てている計画の事はここで発表できる。
でも具体的に何を企んでいるかは後編で。 今日はまずみんなに知っておいてもらいたい事があるからそれを前編として伝えよう。



 忘れもしない16歳の夏。 俺は初めてクラブってとこに足を踏み入れた。
それまではライブハウスに友達のバンドや何かを観に行ったり、実際演奏したりしていたけど、クラブはライブハウスに比べて別世界もいいところだった。
流れる音楽、ファッション、オーディエンス...全てが違ってた。と言うより進んでた。
俺にとって衝撃以外の何でもなかったし、アンダーグラウンドって言われるサブカルチャーにどっぷり浸かっていくきっかけになったんだ。
実際何年かはバンドを辞めて、クラブでの音楽活動を満喫したしね。


ラッキーな事に俺はそこで貴重な経験、楽しい時間、本物と偽物を聴き分ける力を得た。
「見せる音楽」と「魅せる音楽」=「地上」と「地下」って事。
解りやすく言うと、ビルボードなんかで必ずと言っていいほど上位に顔を出すアーティスト達。 ココではくだらないって事だ。
DJブースのターンテーブル上で何枚も変わっていく皿の中にそいつらの名前はない。
レコードコレクター(DJ)。彼らは本者の音楽バカでありエキスパート。 そんな彼らが厳選して作るMIXの中にはどうして地上で流行りの音楽が組み込まれないのか。  良くないからだ。=ココ(地下)では流行らない。
 何を基準に流行りを知るのか。 それは自由。 でも俺なら地下だね。 だって楽曲の良し悪しを別にして、売れ行き次第で決まってしまう地上のチャートなんておかしい。 俺はいつもそういうチャートを気にしてる連中を腹の中で笑ってるんだ。


こうやって地上と地下はずっと平行線を辿るだろう。
きっと地上のお坊ちゃん達のイメージはこうだ「クラブってさぁ、危ない人がいて、みんなドラッグとかやってんちゃうの?」
俺はこう思う「当たり前や。 お前トレインスポッティング見た事ないんか。」



クラブに来る以上 −音楽、金、ファッション、酒、ドラッグ、SEX− は切り離せない。

だけどそれが今の若者が求める流行りの最先端であり、本当のサブカルチャーであり、青春だ。

そして音楽においては上質だ。



                                                 −NEIL−