Gulliver Get

 このブログでは紹介する洋楽アーティストを専門的に紹介しています。 しかし今日だけは日本のバンド。 しかも地元京都からです。
 
 

紅い月~あの人に愛されますように~

紅い月~あの人に愛されますように~

 Gulliver Get(ガリバー・ゲット) 

京都を中心にインディーズバンドとして活動していた彼らだが、今月めでたくデビューした。
しかも京都のラジオ局FM894で毎月1アーティストプッシュされるSmash Breakに今月選ばれ、上々の滑り出しだ。

 バンドのジャンルはJAZZ、FUSION、FUNK、SOUL、R&B、POP。 そこにシンガーであるアヤヲの歌がのる。
邦楽の実力派ブラックビート...ジャンルなんて何でもいい。
っと言うよりは、どんな曲をやっててもいい。 このバンドに限っては。

 なぜ今日、急にココで日本のバンド紹介するか。   知り合いだからだ。
このバンドのベースでリーダーでもある山田洋一さん。 彼とは以前俺がバイトしていた職場で知り合い、彼は俺の先輩だった。
彼は鳥取出身で、音楽スクールに通う為に京都に来たらしい。 バイトでは俺の3年先輩だったけど、一番仲良くなって、プライベートでも飯を食いに行ったりしたもんだ。
 俺はその頃組んでたバンドで彼と同じくベースとリーダーをしていたから、音楽的な事やバンドの事などをよく彼に相談したし、彼のバンドの話もよく聞いた。 スタジオに入ってベースを教えてもらった事もあった。  そして一度RAGで対バンをした事も。
正直俺はその時から彼らのバンドの曲はピンと来てなかったし、ライブでも「うちのバンドの曲の方がいいに決まってる!」
って思ってた。
でも彼らの曲が始まった時に思わず笑った事を覚えてる。  上手かったから...。
集客では五分だったし、俺たちのステージも悪くはなかったはず。
だけど彼らの第一音が鳴った瞬間、RAGにいた客全員の肩が一斉に上がった事を覚えてる。
そして次の瞬間、みんな笑ってた。
俺の前にいたツレは振り向き俺にこう言った。
 「この人ら、めちゃくちゃ上手いなぁ」


 今よく考えてみればジャンルも技術も全く違う彼らと同じステージに立てた事は奇跡に近い。
もう二度とは無い事だから。

 その後、俺達のバンドと言えば、特に何をするでもなくただ淡々と、趣味かどうかも分らないくらいに淡々と活動し、解散した。
そして彼らは夢をかなえるべくデビューした。 来月からはFM894で冠番組まで持つらしい。
 今度RAGで彼らのワンマンライブを見に行く。その時こう言う事にしてる。
「おめでとうございます」 それ以外に何を言うでもないし、二言目なんて無いだろ?
でも素直な感想だ。
 ライブでは彼らのデビュー曲を聴くはず。
それで俺はきっとこう思う。 デビュー曲?...そんなもんは何でもいい。
っと言うよりは、どんな曲をやっててもいい。 このバンドに限っては。
 

 山田さん、これからもGulliver Getの活躍を楽しみにしています!
あなたと一年間、冷蔵庫や洗濯機を運び、共に汗を流した事。
客の家に傷を付け、二人でめっちゃ怒られた事。
同棲当時、金欠だった俺にカロリーメイトを恵んでくれた事。
ここでは書けないくらい下品な下ネタで笑わせてくれた事。
飯が旨い店があるといつも俺を一番に連れてってくれた事。
そんな帰り道で今日の様なバンド夢を語ってくれた事。
思い出は忘れません。

これからも夢を叶え続けてください。
             

                                         −NEIL−